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京大生がよく聞かれる質問7選 【後編】

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≪【前編】はこちら↑です 

 

③もてるの?

高学歴=もてるという認識があるからこそ聞かれる質問です。もっとも、もてそうな人にこの質問をすることはないでしょうから、質問した人たちは私のことを『もてない人』だと思っているのでしょう。まぁ図星ですが。

 

この質問の回答は、もてる人は学歴がなくてももてるし、もてる人が京大出身だったらよりもてる。でも、学歴があればもてるというわけでない、という当たり前の答えに落ち着きそうです。(などと言いつつ、私にも『京大生なんだから自分はモテるに違いない』と勘違いしていた時期がありました。いざバイトを始めると1週間足らずでその幻想は打ち砕かれましたが。)

しかし、もてるわけではないですが、京大出身だと言えば必要以上に警戒されることはなくなります。特に私は異性からの第一印象があまりよくないのか、初対面の人には警戒されがちなのですが、なにかの拍子で京大出身だと明かすと明らかに目の色が変わり警戒心を解いてくれます。京大生=身元が明らかな人という安心感があるのでしょうか、まるで免許証を提示するかのような効果があり少し助かります。

 

高学歴=もてるorもてないの議論について面白いデータがありますね。女性が結婚相手に求める条件はなにかという統計ですが、一昔前は重視されていた『高学歴・高身長・高収入』は今ではほとんど見向きもされないようです。その代わり、男性に求める条件に『思いやり・癒し・価値観』などが重視されています。これはとてもいい傾向だと思います。上辺のデータだけで相手を判断しないようにしたいものですね。だから低身長の私のことをホビット男子などとは言ってはいけない。

 

④山中教授に会うの?

一昔前、iPS細胞の話題がホットだった時分にはよく尋ねられた質問です。山中伸弥教授は京大のiPS細胞研究所の所長を務めてらっしゃいます。 

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               (山中伸弥教授) 出展:Wikipedia

 

ですが答えはNOです。私は工学部でしたので、医学部キャンパスにいらっしゃる山中教授には会ったことがありません。

 

ただ、テレビ的に有名な人にあったことはあるかという問いでしたら、藤井聡先生にはよくお会いしました。講義も受講したことがあります。

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                  (藤井聡先生↑ 国政にも深く関与。テレビ出演は宣伝と講義で言っていた)

 

TVでは比較的おとなしい藤井先生ですが、実はかなりの毒舌家で、悪口だろうが何だろうが思ったことは全て口にします。そのうえ話す内容はウィットに富んでいたため、講義はいつも大人気で、教室の最前列は、先生の話に凄い勢いで首を縦に振る信者に埋め尽くされていました。また、先生の専門は土木系(=インフラ系)のはずですが、講義では正義についての話をすることが多かったです。印象に残っている言葉にこんなものがあります。

『自分ら、生け簀の魚になったらあかんで。あいつら生きてるように見えて脳みそ死んでるからな。ゾンビ映画のゾンビとか、進撃の巨人に出てくる塀の中の人間と一緒や。生きてるか死んでるか分からへんような、何のために生きてるか分からへんような人間になるなよ』

『何の為に生きているか』を考え続けてきた私にとってこれは大変興味深い発言でした。藤井先生は、何か行動するときは『なぜそれをするのか明確にしてからに』しなさいとよく仰っていました。目的を見失うと、行動がちぐはぐになってしまうからです。それは、生きるという行動に対しても当てはまるようです。おそらく、山中教授や藤井先生は『何の為に生きている』かと問われると、社会的使命や世界をよくしたいという熱意と答えるのではないでしょうか。う~ん、住んでる世界が違い過ぎる。

 

⑤東大生のこと意識するの?

たまに聞かれる質問ですが答えはNOです。

世間的には『東大と京大がいがみ合ってたら面白い』という期待があるのでしょうし、私もほんとうは『東大生なんて全員下に見てますよ』くらいのことを言えた方が面白いのかもしれませんが一度も意識したことがありません。この質問は私にとって、例えるなら『明日のブラジルの天気について意識する?』くらいに脈絡のない問いなのです。ただ、おそらく深層意識の中では京大生も東大生も、お互い自分がNO.1だと思っている節があるかと思います。これ以上深堀りして万が一彼らの逆鱗に触れてしまうと大変なのでこの話題はここで打ち止めにしておきます。

 

⑥将来学者になるの?

京大出身のノーベル賞受賞者が多いこともあり、京大生=研究者というようなイメージがあるのかもしれません。私は企業人なので答えはNOです。

実はドクターを取得し、研究者の道に進もうとする人は日本ではかなり少ないです。私の周囲にも一人もいませんでした。理由は様々ですが待遇の悪さが真っ先に挙げられるでしょう。賃金が低く、そもそも働き口が少ないようです。そのなかで、もし大学に勤めることができたとしても、上が詰まっていて准教授、教授になるには何十年も待たなければならず、それまで自分のやりたい研究が出来ないのです。

私が所属していた研究室に、非正規雇用として採用された40歳手前の研究者がいました。今まで様々な研究機関を渡り歩いていたそうで、京大が4つめでした。その方が仰っていたのですが、『研究者なんて社会人経験ないから常識ない人多いよ。そのたびに中指立ててきたから今こうしてるんだけどね』と。どちらが常識ないんだと思わずツッコミたくなるかもしれませんが、彼が示唆したかったのは、業界内はドロドロした確執が多いためそこでうまく立ち回れない不器用な(=正義感の強い)人間には厳しい環境だということです。そうして様々な場所を転々として京大に流れ着いた彼は、非常に有能で膨大な量の仕事をこなしていたというのに、お給料は大卒初任給並みだったそうです。

こんな話を聞いていたので私は研究者の道は選びませんでした。他にも、自分の頭の悪さでは研究者になれないと理解していましたし、一つのことに夢中になれない性格が研究者に不向きであることも手伝っていました。

 

研究者という道を散々ネガティブキャンペーンしてしまいましたが、状況が好転する兆しがあるようです。なぜなら、もうすぐ教授陣が一斉に定年を迎えるため日本人研究者の需要が増し、買い手市場になるからです。現在、日本人研究者はとても少ないです。ドクターなんてほとんど海外の方です。彼らの目的は、日本の技術を自国に持ち帰ることなので、日本の業界の繁栄にはつながらないのです。色々な研究をして、日本の発展に貢献したいという熱意ある若者がいま求められているようですよ。←他人事

 

⑦受験勉強せずに遊びたいって思った?

結構ピンポイントな質問ですが稀に聞かれます。当然YESです。もっとも、学年が上がるにつれ、遊びたいという感覚も死んでいったのですが。

このブログは、やりたいことをして生きることを推奨しているので、もし京大受験を考えている方がいれば、水を差すようで悪いのですが、勉強はそこそこでいいから、夢中になれるものに打ち込んだり、人との繋がりを大事にしたりして下さい、と言いたいです。勉強はそのあとでいいと思います。京大に入ってやりたいことがあるという訳でなければ、青春を投げ打ってまで勉強しなくていいんです。・・・青春しときゃあなぁ。 

 

【まとめ】

①勉強好きなの?                                         →NO

②変人多いの?                                             →ある程度YES

③もてるの?                                                →NO

④山中教授に会うの?                                  →NO

⑤東大生のこと意識するの?                       →NO

⑥将来学者になるの?                                  →NO

⑦受験勉強せずに遊びたいって思った?     →すごいYES

いかがでしたか。少しでもクスっとしていただけたり、お役立ち情報があったりしたなら幸いです。また、ここに書かれていることが京大生の全容ではなく、むしろ京大生が見たら『お前なんか京大生じゃねぇ』と怒られる内容かもしれないことをここに明記しておきます。