なんか違和感、働き方改革
電通ショックを皮切りに、あらゆる会社に働き方改革の波が押し寄せている。
『効率的に働いて早めに仕事を終わらせましょう』という風に。
でもこれには次の注意書きが抜けている。
『ただし、仕事の量は変わらず、人も増員しない。やり方は自分たちで考えてね』
これってRPGで例えるなら、武器も仲間もそのままでダンジョンのボスだけ強くなってるようなものじゃないでしょうか・・・。
いやいや、会社が社員のことを考えてくれてるんだから、そんなに悲観することじゃない!と言いたいところですが、たいてい会社は社員のことは考えてない。
単純に、『ウチは働き方改革してますよー!ほら、こんなにホワイトなんですよー!』っていう宣伝したいがためなんですよね。
もちろん、私たち会社員は100%会社の看板で生かされるので、ご余命とあらば『はい、喜んで!』と従いますけど。
でもこれって面従腹背の温床といいますか、結構不満を抱えてる方多いです。
やっぱり、組織として対応策を出さずに、『とりあえず効率的に働け』ってのに
違和感を感じてるんでしょう。
おまけに会社側としてはいいことずくめですもの。
イメージアップ作戦したり人件費削れますから。
まぁ、そもそもウチは残業代満額出ないですけどね!←泣
それだけじゃない。働き方改革は若手が成長する機会を奪ってるんです。
私は、若い頃にモリモリ働いて早く仕事を覚えたいんです。失敗が許される若い頃に、
いろんなこと吸収しときたいんです。
なにもこれは私が意識高い系なわけじゃなありませんよ!
そうしなきゃ、あとあと泣きを見るのは火を見るより明らなんです。
どこの会社も同じかと思いますが、就職氷河期のあおりを受けて30代の中間層がごっそ
り抜けているんです。
だから、若手に重い仕事が回ってきます。
そうやって苦しんでる先輩を目の前で見てるんです。
で、結局バタバタと退社してく。
こんな矛盾ってありますか。
あと、私個人の意見ですけど、
そんなに早く帰ってもやることないから仕事したいんですよね←おい
会社で働くこと、仕事に熱中することを生きる目的にしてれば楽ですから。
これは完全に私が悪い。
アップルシードの女戦士デュナンも、戦争が終わった世界を嘆いてこんなことを言って
ました。
『あの頃はよかった、組織が生きる理由をくれてたから』
でもこんな風に、組織とか会社にすがるような生き方は今の時代にはそぐわないのかも
しれません。
書店に行けば、『好きなことを仕事に~』みたいな本がズラッと並んでますし、
youtuber が職業名鑑に乗るくらいですから。
自分の『好き』って気持ちとか、その人だけの個性とかが重要視される世界になってき
てます。
多感な時期にお受験戦争に夢中で、自分の『好き』を考えてこなかった私にとって、
働き方改革は自分自身と向き合ういいきっかけなのかもしれません。
まぁ、自分探しする前に恋人見つけろよってよく言われますけどね!